僕と君の夏休み
共通:「海遊び」
海→ビーチバレー、スイカ割り、バーベキュー(15時くらいにイベント終了)
背景:ビーチ
SE:"波の音砂浜"
BGM:"路地裏の会合"
背景:"海岸"
萌え……じゃない。燃えるような灼熱の太陽。
その光が照りかえり、真っ白に染まる海。
そして砂浜は熱をたっぷり含み、歩くごとに足がバーベキューになっていく。
これぞ、海!
まさに、海!
俺は今、ねんがんの プライベートビーチ を 手に入れたぞ!
紗耶 「ニア ころしてでも うばいとる」
夏輝 「奪い取っちゃだめー☆」
もも 「めー☆」
あやめ 「まあ、このビーチに人がいないのはいつものことなんだけどね」
紗耶 「そのおかげであたしたちだけで遊べるんだし、いいんじゃないですか?」
夏輝 「そういうことだ。俺に感謝しろ愚民ども」
紗耶 「誰が愚民かっ!」
SE:"紗耶パンチ"
クェイク 600
夏輝 「オフゥッ」
相変わらずだぜ。紗耶のパンチは。
背景:"black"
そして俺は灼熱の砂浜に倒れるのであった。
背景:"海岸3"
というわけでもない。
なにせ今日は、皆で海で遊ぼう企画第一弾……
タイトル先に言っちゃ駄目じゃん。
気を取り直して。
背景:bluesky2
SE:"kirari"
夏輝 「れっつ☆皆の水着姿をじっくりたっぷり堪能しようの会!」
SE:"ファンファーレ"
背景:"海岸"
紗耶 「3回死んで4回あの世へいってこい」
夏輝 「だが断る」
もも 「おにいちゃん、なんかテンション高いね」
夏輝 「そりゃお前」
夏輝 「今! この瞬間! 俺は天国に舞い降りた!」
清理 「なにをたわけたことをぬかしておるか」
夏輝 「フヒヒ! サーセンwwwww」
この誰もいない砂浜で、美女二人プラスおまけ二人に囲まれている。
これ以上の幸せがどこにある?
これまではクーラーの利いた部屋でだらだらとゲームをすることが幸せだった。
だが。今。
俺の心の中でランキングは一瞬にして塗り替えられた。
あやめ 「ねえ、紗耶。コレ、埋めておいたほうが人類のためじゃない?」
紗耶 「あたしもそう思っていたところです」
夏輝 「なんだとコラ」
夏輝 「俺の幸せの邪魔をするのかオマケの分際で」
紗耶 「あ?」
夏輝 「申し訳ありませんでした」
紗耶 「わかればよろしい」
清理 「お主ら、波長が合うようじゃの」
夏輝・紗耶 「誰 が」
もも 「ちょっと妬けるね」
あやめ 「全くね」
紗耶 「な……こ、コイツのことなんて知らないんだから!」
あやめ 「ま、夏輝と紗耶が仲がいいのはわかったから」
紗耶 「む〜〜〜〜〜」
背景:"海岸"
もも 「何して遊ぶ?」
夏輝 「何して? 遊ぶ? そんな陳腐な質問は聞きたくないね!」
夏輝 「砂浜! 海! としたらやることはひとつ!」
もも 「ゴクリ……」
夏輝 「ビーチバレーに決まってんじゃんね」
もも 「わーい!」
あやめ 「オチは?」
夏輝 「ありません」
あやめ 「捻り出しなさい」
夏輝 「また次回に」
もも 「んでんで、チーム分けとかどうするの?」
紗耶 「そうね。あたしたち対夏輝とかどう?」
清理 「それは……いじめではないかの?」
夏輝 「なにをおっしゃる清理さん。あなたがたにこの俺が負けるはずがないでしょう」
紗耶 「へぇ……自信あるのね」
夏輝 「あるわけないじゃないか!」
あやめ 「威張ることじゃないわね」
もも 「おねーちゃんね、ビーチバレーで全国大会出たことあるんだよ?」
夏輝 「マジ?」
あやめ 「嘘に決まってるでしょ」
……焦った。
紗耶 「か、可哀相だからあたしがあんたのチームに入ってあげてもいいわよ」
夏輝 「別にいいけど、俺の足引っ張るなよ?」
紗耶 「あんたこそあたしの邪魔しないでよね」
清理 「ほんとにお主らは気があうようじゃの」
夏輝・紗耶 「誰 が」
あやめ 「はいはいそこまで。じゃ、もも審判お願いね」
もも 「はーい」
あやめ 「清理さん、あたしとペアでいいかしら?」
清理 「うむ。あまり自信はないが、できるだけやってみるから頼むぞ」
あやめ 「そんな力入れないで、遊びだからもっとリラックスしましょう」
なんかあのペアいいな。巨乳コンビだし。
こっちは……
紗耶 「アンタがミスしたら、今夜の食事アンタが作ってよね」
夏輝 「じゃ、お前がミスしたら晩飯お前が作れよ」
紗耶 「いつも作ってるじゃない」
夏輝 「そうだった」
これで……勝てるのか?
もも 「じゃ、いくよー」
背景:"海岸2"
BGM:"Hurry
紗耶 「よいしょっ!」
ポーン
あやめ 「清理さん!」
紗耶のサーブを、あやめ姉が受ける。
そして清理さんがボールにあわせてジャンプする。
清理 「任せろ!」
バシィッ!
夏輝 「なんの!」
紗耶 「ナイス! ……もらった!」
清理さんの激しいアタック。だが、俺は追いすがり拾う。
紗耶がそれにあわせて激しいアタックを放つ。
バシィッ!
清理 「ぬっ!」
紗耶のアタックは清理さんに受けられる。
だが無理な体勢でボールを拾ったため、ボールがあらぬ方向へ飛んでいく。
あやめ 「大丈夫よ! ……お返し!」
しかし流石はあやめ姉。
ボールに追いつき、そこから強烈な一撃!
バシィッ!
紗耶 「ええいっ!」
紗耶が必死に取ろうとするが、無残にもボールは砂浜に突き刺さった。
背景:"海岸2"
もも 「おねーちゃんチーム、1ポイント」
紗耶 「きいいいいっ! 悔しい!」
夏輝 「まあまあ。まだ始まったばっかだし」
紗耶 「そもそもアンタがトロいのがいけないのよ!」
なんか本気で悔しがってるな。
ま、俺もたまには本気出すか。
運動は大の苦手だけど。
清理 「それっ!」
ポーン
BGM:"Hurry
夏輝 「紗耶! いくぞ!」
紗耶 「わかってる!」
清理さんのサーブを、俺は難なく打ち上げる。
高く舞い上がったボールに、紗耶が跳躍する。
バシィッ!
あやめ 「まだまだだね!」
紗耶のアタックはあやめ姉の真正面。
彼女は難なくそれを打ち上げる。
清理 「ほっ!」
そして清理さんがボールに合わせて飛ぶ。
紗耶 「ブロックできるわよ!」
夏輝 「おうよ!」
俺も清理さんにあわせて飛ぶ。
そして俺は目の前のボールに集中する。
……
あれ。
俺、目がおかしくなったのかな。
ボールが二つに見える……
すごく……やわらかそうな……ボールだ……
清理 「それっ!」
ボゴッ!
夏輝 「ボブっ!」
俺が清理さんのおっぱいに目を奪われている間に、清理さんの強烈な
スパイクが俺の顔面を捉えた。
ビーチボールとはいえ……これは痛い。
清理 「大丈夫かの?」
砂浜に仰向けにひっくり返った俺に、清理さんが声をかける。
紗耶 「どうせ他のものに目を奪われてたんでしょ。自業自得よ」
夏輝 「自分にないからって僻むな」
紗耶 「な……なんですって変態が!」
ガスッ!
ボールの次は紗耶のサンダルが俺の顔にめり込んだ。
BGM:"路地裏の会合"
背景:"海岸2"
それからチームを変え、俺たちはビーチバレーを楽しんだ。
俺は追加で、弾むおっぱいたちを楽しむことができた。
その間、紗耶に蹴られること3回。
だが俺はめげません。
もも 「はぁ、疲れた。喉渇いちゃったね」
まだ海に入ってないのに、俺たちは汗と砂でびっしょりだった。
黒バックに「夏輝視線、自重汁」の文字(明朝体)
体に付着した砂を払う女の子たちの仕草はとても……萌える。
背景:"海岸"
清理 「そうじゃの。そろそろ休憩を取らぬか?」
夏輝 「さんせーい」
水を取らないと干からびてしまいそうだ。
あやめ 「そうね……もも、アレはそろそろいいんじゃないかしら?」
紗耶 「アレ?」
もも 「あ、うん。そうだね。ちょうど良いくらいだと思うよ」
清理 「アレとはなんじゃ?」
あやめ 「ちょっとしたお楽しみよ。もも、持ってきて?」
もも 「はーい」
もも 「ただいまー」
夏輝 「早っ」
もも 「えへへ。ボクね、おにーちゃんのために一番冷えるところに置いておいたんだよ」
ももはそういうと、ビーチボール大の球体を俺に手渡した。
夏輝 「おお。これはスイカ! しかもよく冷えてる!」
清理 「こんなところで……ももどの、どこでこんなに冷やしておったのじゃ?」
もも 「へへー。海の女はいろんな所を知っているのです」
ももは無い胸をそらす。
夏輝 「よしよし。でかしたぞ。褒めてつかわす」
なでなで
もも 「えへへ」
あやめ 「それと、コレ」
夏輝 「コレって……木刀?」
あやめ 「そうよ。スイカ、砂浜といったらやることは一つ」
紗耶 「スイカ割り!」
あやめ 「そういうこと。休憩がてらちょっとした余興ってところね」
夏輝 「おお。スイカ割りなんて生まれてはじめてかもしれん」
紗耶 「物覚え悪いからね」
夏輝 「なんですと?」
清理 「まあまあ。それで、誰が最初に振るのじゃ?」
紗耶 「その前に、ちょっといいコト思いついちゃった」
あやめ 「何かしら?」
紗耶 「ちょっといい?」
なにやら女の子たちだけでひそひそ話をはじめましたよ?
紗耶 「……でね、……」
清理 「それは……」
紗耶 「だから、……を……」
もも 「でも……」
紗耶 「大丈夫よ。アイツ……」
かすかに聞き取れる範囲だと、俺に関することらしいです。
紗耶 「……というわけ」
あやめ 「面白そうね」
清理 「まあ……怪我がないようにな」
もも 「間違えないようにしないとね」
女性たちの話が終わったようです。
そして皆して俺を見て、なにやらにこにこしていますよ。
あやめ 「じゃ、早速準備しましょう」
紗耶 「夏輝」
夏輝 「はい?」
紗耶 「穴掘って」
夏輝 「だが断」
紗耶 「つべこべ言わずに掘る!」
夏輝 「ハイ」
全く……なんで俺が。
背景:海岸
夏輝 「これくらいでいいだろ」
俺は気合と魂と熱血と集中とひらめきと鉄壁を込めて穴を掘った。
紗耶 「おっけ。じゃ、夏輝はさっさとこの中に入る」
夏輝 「だがk」
紗耶 「入れ」
夏輝 「リョウカイシマシタ」
背景:"海岸"
うへ……砂が熱い。
紗耶 「じゃ、生きて帰ってね」
SE:"ガサガサ"
ざっ、ざっ
意味深な台詞を残して、皆が俺を埋めていくよ。
もも 「おにいちゃん……怪我しないでね」
もも。そういいながら俺の隣にスイカを置くのは何故だ。
あやめ 「じゃ、準備は整ったわね」
あやめ姉。木刀を持つのは何故ですか。
夏輝 「まさか」
BGM:"Hurry
紗耶 「骨は拾ってあげるわ」
清理 「じゃ、まずはももどのからでいいかの?」
もも 「わーい!」
夏輝 「説明を要求する」
紗耶 「状況で判断しなさい」
そういって紗耶は俺の口をタオルで塞ぐ。
夏輝 「ふがーふがー」
あやめ 「じゃ、もも。始めていいわよ」
もも 「はーい」
あやめ 「見えない?」
もも 「だいじょーぶ。何も見えないよー」
もも。頼むから目隠しするな。
もも 「ぐるぐるーぐるぐるー」
もも。そんなに回転すると目が回るぞ。
もも 「あやや。まっすぐ歩けないよー」
もも。そんなふらつきでこっちに向かってくるな。
もも 「スイカスイカ。どこかなー?」
もも。ふらふらしながら俺に向かってくるな。
もも 「おねーちゃーん。こっちでいいのー?」
もも。スイカはもうちょっと右だ。
あやめ 「ももー。もうちょっと左よー?」
違う。右だ。
清理 「そうそう。そのまままっすぐじゃ」
断じて否。そのまままっすぐは俺が居る。
紗耶 「そうそう。そこ。思いっきりやっちゃえ!」
ももが木刀を振りかぶる先は……俺の頭上。
あぁ、これは死んだな。うん。
親父。先に逝って待ってるぜ。
一度でいいから……彼女欲しかったな……
もも 「えぇーい!」
SE:"斬撃2"
背景:"斬撃軌道2"
背景:"海岸"
SE:"サックリ"
ざしゅっ!
ももが振り下ろした木刀の切っ先は、俺の顔面すれすれを通り過ぎて
地面にめり込んだ。
ももだから……助かったのか……
これが……リーチの差って……やつか……
紗耶 「チッ……命拾いしたね」
紗耶。舌打ちするな。
背景:砂浜
背景:"海岸2"
清理さんは一生懸命にスイカを追ったが、はずれ。
あやめ姉は、猟師のカンでまっすぐスイカに向かったが……
惜しくも外れた。
そして
紗耶 「ちぇすとー!」
SE:"斬撃1"
背景:"斬撃軌道1"
背景:"斬撃軌道2"
SE:"ザックリ"
;背景:"海岸"
明らかに俺を狙った紗耶の木刀が、スイカを見事叩ききる。
紗耶 「チッ……違ったか」
だからお前は舌打ちするな。
背景:"海岸2"
もも 「はい、おにいちゃんの分だよ」
夏輝 「それはいいから早くここから出してくれ」
………
……
…
BGM:"路地裏の会合"
夏輝 「うわぁ。体中砂だらけ」
あやめ 「スイカ食べる前に海入ってきたほうがいいわよ」
紗耶 「そうよ。汚い」
夏輝 「お前が言うか」
背景:"海岸"
………
……
…
背景:"海岸2"
夏輝 「うあー。水が冷たくてきもちいいー」
ようやく生き返ったような感じだ。
清理 「ほれ。タオルじゃ」
夏輝 「ありがとうございます」
ふきふき。
夏輝 「よし。俺、復活!」
夏輝 「さて、気を取り直してスイカを……」
紗耶 「あ、ごめん。アンタの分なくなっちゃった」
夏輝 「な……」
あやめ 「ほら、美味しくてつい……」
夏輝 「な……」
もも 「ボクはおにいちゃんの分とっとこうって言ったんだよ?」
夏輝 「な……」
紗耶 「ちんたらしてるあんたが悪いんでしょ」
SE:"ガーン"
フォントサイズ大
夏輝 「なんということだぁぁぁぁぁ」
夏輝 「海なんて大嫌いだぁぁぁぁぁ」
フォントサイズ通常
紗耶 「あ。おかしくなっちゃった」
夏輝 「うわあああああああああああん」
あやめ 「泣いちゃったわね」
清理 「さすがに、やりすぎたかの」
夏輝 「清理さん……あなたまで……」
紗耶 「そんな泣かないでよ。あたしたちが悪者みたいじゃない」
夏輝 「悪者じゃなけりゃなんだっていうんだ」
紗耶 「ほ、ほらコレ」
夏輝 「おお! こ……これは!」
紗耶は俺に、一切れのスイカを差し出してくれた。
紗耶 「べ、別にあんたのためにとっといたわけじゃないんだからね。あとで食べようと思ってとっといたんだから!」
夏輝 「おお……女神や……女神がここにおる……」
SE:"ばふっ"
紗耶 「ば! ちょ、抱きつくなこら!」
夏輝 「だってだって女神様なんだもん〜」
SE:"紗耶パンチ"
紗耶 「は な せ っての!」
SE:"落下音"
SE:"べちゃり"
紗耶 「あ……」
夏輝 「あ……」
俺をぶん殴った拍子に、紗耶の手からスローモーションのようにスイカが落ちる。
紗耶 「あ、あんたが抱きつくからよ! 自業自得よ!」
夏輝 「そんな……そんな……」
清理 「フォローのしようがないの」
あやめ 「全くね」
夏輝 「いいもん……スイカなんてほんとは大嫌いなんだもん……」
いじいじ。
紗耶 「あ、そ。じゃ、家にあるスイカもいらないのね」
SE:"ばふっ"
夏輝 「いるいるいるいるいります超いりますハイパースイカタイムの開始なのです」
紗耶 「なにわけのわかんないこと言ってんの。だから抱きつくなってこの変態が!」
SE:"紗耶パンチ"
暗転